
2021Rd5 SUZUKAをスキップしたWedsSport 86は、シリーズランキング3位の96ポイントで最終戦を迎えた。今シーズンも有効ポイント制であるものの2位との差は29.5ポイント離れている為、優勝してもランキングは変わらないが、今シーズンの集大成のレースとするべくチームは木曜日からマシンセッティングを進めた。木曜日には多少の駆動系トラブルがあったものの、占有走行ではAドライバーの浅野を中心に前回オートポリスまでとは異なるアイテムを使ったセットアップを試し、チームはタイヤライフとのバランスを考慮しながら決勝を想定したマシンを仕上げていった。
翌土曜日のドライコンディションの予選でAドライバー予選で浅野は慎重にタイヤを温めると計測3周目からアタックを開始、しかし4周目の最終コーナー立ち上がりでマシンの姿勢を乱して大きくスピン!接触等は無かったものの貴重なアタックのチャンスを逃してしまう。しかしチェッカー周の最後のアタックで浅野は1分45秒484をマーク、1分45秒778をマークした884号車を上回るクラス2番手を獲得した。
迎えたBドライバー予選では藤原が渾身のアタックで1分44秒371をマーク、しかし884号車はこれを上回る1分43秒320をマークした為、AB合算の予選グリッドは0.757秒差の3番手となった。チームは決勝レースを考慮し、タイヤ交換のタイミング・本数を熟慮しながら作戦を検討、ピットワーク練習を重ねて翌決勝日に備えた。