◾️開催地: セパン・インターナショナル・サーキット
◾️開催日:2025年6月26日(木)〜28日(土)
■6 月 27日(金) GT500 クラス 1位:1:49.748(コースレコード)
■天候:晴 コース状況:ドライ
世界的なパンデミックにより海外戦が中止になって6年、今期初の海外戦は実に12年ぶりに開催されるマレーシア·セパンでの第三戦となる。
予選前の公式練習は前日、そして今日の午前中に行われ、両日とも、決勝を見据えたロングランに終始し、公式練習1では25周周回し、トップタイムは1:52.171の11番手、公式練習2では31周周回し、タイムは1;54.852と15番手となった。
午後からの予選。天気は曇りだが、南国特有の高い湿度で厳しいコンディション。予選開始時の気温は33度、路面温度は40度、湿度は65%。
Q1は、ドライバーは国本選手がアタック。開始すぐに38号車がピットアウトすると、それに続いて開始1分の早い時間で19号車がコースイン。1周2分前後で周回を重ねていく中、3周周回後の残り2分から最初のタイムアタックに入る。国本選手は第二、第四セクターでパープルを出すほどの走りを見せ、1:51.083を出し暫定トップに躍り出る。更にアタックを続けると、一時、17号車にトップの座を明け渡すものの、第一、そして第二セクターでパープルを出す快走を見せ、Q1唯一の50秒台である1:50.856を国本選手が叩き出し、Q1トップとなりました。
Q1の結果は19-17-64-38-37-8-3-39-12-1-(以上Q1通過)-100-14-24-23-16 となり、全車コースレコードとなります。
Q2のアタッカーは阪口選手。Q1と同じように、開始1分の早い段階でコースインし、19号車は周回を重ねていく。だが、39号車が途中トラブルでコース脇に止めたため、赤旗中断となる。残り8分での予選再開後、すぐにコースインしてタイヤに熱を入れていく。
前戦、Q1にてトップのバトンを受けつつ、Q2でトップを奪取出来なかった阪口選手は、赤旗中断ゆえの本番一回のみとなったアタックは、全セクターパープルにてQ2唯一の49秒台である1:49.748となり、2022年の第6戦SUGO以来、3年ぶりのポールを獲得。実に、4秒半ものコースレコードの更新となりました。Q2の結果は19-8-64-37-3-12-17-1-38-39 となり、途中予選中断した39号車以外、すべてコースレコードという結果となりました。
決勝は、ポールポジションからのスタートとなります。勝ちのみ狙います。皆様の応援、よろしくお願い致します。
『久々のポールポジションです!ありがとうございます。ヨコハマゴムありがとうございます!
ここまで来るのにエンジニア、スタッフ、そしてヨコハマゴムとともに開発してきて、この二人のドライバーに託して、素晴らしいタイムだったので満足しています。決勝は狙います。』
[Q1終了後]
『レースフォーマットが違ったり、路面の状況がコロコロ変わったりで、予定のタイムとかどんなコンディションで走れるのかとか、結構読みづらくて、不安な部分も有ったんですけど、ただ、こうやって暑いところで力を発揮してくれるヨコハマタイヤと、あと、チームの皆さんがいい車を用意してくれたので、気持ちよくアタック出来ましたし、あと、前、タイで優勝して、海外戦、僕達やはり強いんで、今回も狙ってます。
今日はしっかりとロングランも見れましたし、明日のレースプランもしっかりと見ることが出来たんで、この後、阪口選手くんやってくれると思うんで期待したいです。』
[Q2終了後]
『路温(路面温度)が下がってきたので出るなと思って見てましたけど、セクター1のタイムから、めちゃくちゃ早かったんで、ずっと赤付けていて、(4)9秒台で走ってきてくれて嬉しいです。』
[Q2終了後]
『緊張しか無いですよね。富士も国本さんがQ1トップでQ2僕がトップ取れなかったんで、、っていうフリもありながら、今回もQ1トップだし、離しているし、もうすごい背中に乗っかかっていましたね。
自分と車とタイヤのパフォーマンスを出そうと思ってアタックしました。
この予選日はヨコハマタイヤさんと19チームのみんなが素晴らしい車、タイヤを用意してくれて、本当に気持ちよくアタックさせてもらったんで、明日はその恩返しのつもりでしっかり戦いたいと思います。』
■6⽉28⽇(土)
決勝5位
■天候:晴 コース状況:ドライ
曇天のマレーシア·セパン·サーキットで行われる第三戦は6年ぶりの海外戦、セパンサーキットでは12年ぶりの開催となる。300kmの給油義務なし、一人のドライバーが2/3以上乗車出来ないという通常レースでの運用となる。昨日に降った雨が路面のゴムを流したため、路面状況がリセットされたのが、レースにどれだけ響くのか。スターティングドライバーは国本選手。スタート時のタイヤはB(Q2使用タイヤ)となり、直前の天候は曇り。レース時間内で雲の発生確率は低く、雨が降る確率が低い模様。気温/路面温度は33度/42度となる。フォーメーションラップ開始直後に、24号車がスタート後走行できずにピットに戻されるが、スタートには影響が無い模様。2周のフォーメーションラップが終了し、ローリングスタートでレースが切られた。19号車はウイービングをしながら1コーナーに入り、スタートから順位を変えることなくトップで1周目を終えて、メインストレートに戻ってきた。19号車は逃げを打ち、2位以下を引き離しにかかる。
序盤3周目は逃げる19号車に1秒遅れの8号車、更に1秒遅れの64号車の3位集団が周回を重ねて行く。周回を重ねていくに、2位の8号車との差が少しずつ縮まり、追いついてきている300クラスをパスしていく。5周目には約1.7秒、8周目は約1.5秒、9周目には約0.7秒差となる。9周目、300クラスをパスしていく中、8号車が300クラスを抜く瞬間を利用して、19号車をパスし、19号車はトップの座を明け渡すが、8号車に食らいついていく、後続は3位集団から抜け出した37号車が迫ってきている。12周目で19号車は2位。トップの8号車との差は約3秒、3位の37号車との差は約1.2秒。それが周回を重ねていくごとに、前後との差が開き、15周目には、1位の8号車との差が約3秒、3位の37号車との差が2秒と、19号車は単独2位を走行していくこととなる。
周回を重ねていく中で、路面の状況が改善していき、路面が徐々にラバーが乗っているのが見えてくる。18周目でトップとの差は3.5秒。レースの1/3を過ぎた20周目に500クラスでピットに入るチームも出てくる中、20周目に1位との間に300クラスの車両が複数入ると、19号車は間髪入れず、ピットに入り、ドライバー交代を含む通常ピットインを敢行し35.6秒でコース復帰、暫定10位となる。21周目にトップの8号車が入り、41.3秒でピットアウト。19号車の前に復帰するも、アンダーカットを狙った19号車とのその間隔は一気に縮まり、0.9秒まで詰めることが出来た。残り30周あまり、どこで勝負をかけるかが鍵となる。26周目、まだピットに入っていないのが、37、1、16、14号車の4台。ピットイン組でのトップが8号車、続いて19号車となり、その後が12号車、17号車となり、その4台が等間隔で周回を重ねていく流れとなる。その後、ピットを遅らせて入るチームが出る中、32周目に最後までピットに入っていない、暫定トップを走っていた37号車がピットインしコース復帰すると、ピット終了組のトップである8号車の前に出てきて、アウトラップ中にパスされなかったため、37号車はトップのまま、2位が8号車、3位が19号車となるも、12号車からの追撃を食らっており、結果、34周目に12号車にパスされて4位に落ちてしまう。さらに、後続の17号車との差は37周目でコンマ8秒まで縮まっている。トップから5台が間を1~2秒ほどでトレイン状態になっている中、19号車は前の12号車との差を詰めるべく、そして後ろの17号車との差を広げるべく、周回を重ねるが、42周目で前の12号車との差は2秒、45周目では3秒の差が出来てしまうが、後ろの17号車との差は1秒前後をキープして4位の座を守っている。
残り9周。10秒ペナルティを少しでも実害を減らしたい、6位走行の100号車が5位の17号車を追い上げ、その争いでペースが上がった2台が4位の19号車との差が詰まる形となり、4位争いの三つ巴が勃発する。のこり7周で100号車が17号車をパスし、更に残り6周で19号車の背後につくと、残り5周のメインストレートのブレーキ勝負で19号車をパスし、19号車は順位を5番手に落とす。更に、17号車にも残り4周でパスされて6位となる。前を行く100号車が10秒ペナルティとなっているため、19号車は100号車との差を引き離されないよう周回を重ねていく中、結果、100号車との差が9秒8の差で、6位にてチェッカーを受けることとなるも、結果5位でフィニッシュすることとなりました。
レースは、序盤、ポールスタートの19号車をパスした8号車がトップをキープする中、ピットタイミングを遅らせた37号車が8号車の前に出ると、2位以下を18秒以上引き離しトップでチェッカー。2位は8号車、3位は12号車となり、以下12-17-19-100-1-38-14-64-3-16-23-39 となりました。(24号車は出走出来ず)
『悔しいです。勝ちしか狙ってなかったので、本当に悔しいです。まだまだ足りない物がある事は確認出来ました。やっと今年のスタートラインに立つ事が出来ました。今回のペースが落ちた原因はすぐに確認して国内テストに活かしたいと思います。
皆様の応援、誠にありがとうございました。言いたい事は沢山あるのでコラムに書きたいと思います。久しぶりのマレーシアでしたが
決勝日は4万7千人も入ってくれました。日本のモータースポーツがアピール出来て良かったです。夕方のレースで観客も良かったと思います、GRSupraは昨年から連勝記録を更新中。富士は19号車で記録を伸ばしたいです。』
『残念ながら目標を達成することができませんでした。
ピークパフォーマンスは非常に高くレース序盤をリードすることが出来ましたが、徐々にペースダウンし順位を落としてしまいました。
課題、目指す方向は見えているので、改善出来るように努めていきます。』
『自分が担当したスティントではピークのみトップ争いできるスピードはありましたが、スティント中盤からタイムダウンしてしまい、順位を下げてしまいました。予選やピークは良いものの、決勝スティント後半のペースというところが大きな課題が残るレースとなりました。
ただゴールをしてポイントを獲得できたことは大きな意味があるのでまた改善して次のレースも頑張ります。』
順位 | No. | チーム / マシン | ドライバー | Laps | Best Lap | Gap | Tire | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 37 |
|
笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ |
55 | 1'54.601 | 1:48'01.698 |
|
20 |
2 | 8 |
|
野尻 智紀 松下 信治 |
55 | 1'54.218 | 19.046 |
|
12 |
3 | 12 |
|
平峰 一貴 ベルトラン・バゲット |
55 | 1'54.803 | 23.582 |
|
16 |
4 | 17 |
|
塚越 広大 小出 峻 |
55 | 1'54.704 | 25.107 |
|
6 |
5 | 19 |
|
国本 雄資 阪口 晴南 |
55 | 1'54.127 | 31.207 |
|
|
6 | 100 |
|
山本 尚貴 牧野 任祐 |
55 | 1'55.049 | 31.410 |
|
38 |
7 | 1 |
|
坪井 翔 山下 健太 |
55 | 1'55.267 | 32.239 |
|
70 |
8 | 38 |
|
石浦 宏明 大湯 都史樹 |
55 | 1'54.946 | 39.206 |
|
42 |
9 | 14 |
|
大嶋 和也 福住 仁嶺 |
55 | 1'55.284 | 39.233 |
|
42 |
10 | 64 |
|
伊沢 拓也 大草 りき |
55 | 1'54.627 | 41.716 |
|
4 |
11 | 3 |
|
佐々木 大樹 三宅 淳詞 |
55 | 1'54.874 | 52.115 |
|
4 |
12 | 16 |
|
大津 弘樹 佐藤 蓮 |
55 | 1'54.910 | 52.403 |
|
|
13 | 23 |
|
千代 勝正 高星 明誠 |
55 | 1'55.187 | 55.938 |
|
16 |
14 | 39 |
|
関口 雄飛 サッシャ・フェネストラズ |
55 | 1'55.042 | 1'22.722 |
|
34 |
24 |
|
松田 次生 名取 鉄平 |
D.N.S. |
|
Round2 FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL
2025-05-3.4
Round3 SEPANG
2025-06-27.28
Round4 FUJI
2025-08-2.3
Round5 FUJI
2025-08-23.24
Round6 SUZUKA
2025-09-20.21
Round6 SUGO
2025-10-18.19
Round8 MOTEGI
2025-11-01.02