◾️開催地:モビリティリゾートもてぎ ◾️開催日:2025/3/22-23
スーパー耐久2025第1戦は、3月22日23日にチームの地元モビリティリゾートもてぎにて開催された。 このラウンドは例年と異なり、土日にそれぞれRace1、Race2が開催となるが、WedsSport GR86の参戦するST-4はどちらも参加クラスに組み込まれた為、(予選と決勝4時間)×2レースを週末にこなす、というかなりハードなレースウイークになった。チームは木曜日の特別スポーツ走行から走行をはじめ、今年もCドライバーを務める三上がまずはエンジンのナラシを担当、金曜日の占有走行では主に決勝レースペース向上を目的に各ドライバーから意見を集約しマシンセットアップを進めた。また2度の予選・決勝レースに向けてチームは満タン状態でのマシンチェックやタイヤライフの確認を行いつつレース戦略を検討し、土曜日の予選・決勝に備えた。
■予選:7位 【Aドライバー浅野武夫:2分12秒368】【Bドライバー伊藤慎之典:2分10秒529】
■決勝:4位 (浅野武夫:27周)(伊藤慎之典:41周)(三上和美:15周)(藤原大暉:21周)
迎えた土曜日Race1、午前8時からのAドライバー予選は気温10度の肌寒いコンディションとなった。浅野は慎重にタイヤを温めると、アタック3周目に2分12秒368をマーク、Bドライバー伊藤はアタック1周目に2分10秒529をマークして、AB合算の予選順位は7位、残念ながら上位グループに食い込むには至らなかったが、CDドライバー予選では燃料満タンでのマシンチェックを行い、チームはあくまで決勝を想定した状態でマシンチェックと各ドライバーの習熟を行った。 今回の決勝レースは4時間、義務ピットイン回数は3回、給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり1回のピットストップでの最大給油量は3本60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合は1分40秒のピットストップが課せられることとなる。また、Aドライバーの最低運転時間は60分以上であるが、65歳以上のドライバーはその20%が免除される為、浅野の最低運転時間は48分となる。Race1のチーム基本戦略はBドライバースタートとして、ボトル3本給油を1回、ボトル1本給油を2回とし、FCYが出そうなタイミングやSCのタイミングでピットストップをこなす作戦を採る事とした。
13時04分、予選とは打って変わって気温21℃、路温31℃の暖かいコンディションで4時間の決勝レースは始まった。66号車ロードスターRFがエンジン系のトラブルの為ピットスタートとなった為、スタートドライバーの伊藤は6位でスタートすると、5周目に3号車、6周目に60号車をオーバーテイク、2分13秒~15秒台で周回を重ねてゆく。伊藤はマシンバランスの良さを確認しつつも徐々にアンダーステアが顔を出すマシンのタイヤをマネジメントしながら周回を重ねた。伊藤はその後もコンスタントにラップを重ね42周目に三上へ交代、タイヤ4本交換とボトル給油3本でピットアウトした。三上は5位でコース復帰すると昨年のレースペースから進化を見せ、2分15秒~17秒台で周回を重ねた。三上は57周目にピットインし藤原へ交代、フロントタイヤ2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。
藤原は5位でコース復帰すると、2分14秒~15秒台でコンスタントに周回を重ねてゆく。78周目藤原はピットインして浅野へ交代、タイヤ4本交換とボトル給油1本でピットアウトした。浅野は6位でコース復帰すると、後続との差とマシンの調子をみながらラップを重ねてゆく。90周目、216号車が最後のピットインを行って浅野は6位と約40秒差の5位、浅野は後続との差を保ちながら慎重にラップを重ねていった。そしてチェッカーを受けた104周目、3位をゆく66号車ロードスターRFがコース上でストップ、チェッカーを受けることができず、17時6分WedsSport GR86は4位でチェッカーを受けた。 チームはまずまずのレース運びができた喜びを感じつつも、明日のRace2予選・決勝レースに向けて決勝レースデータの確認と戦略を検討、マシンの整備とセットアップ変更を行い、翌日に備えた。
■予選:7位 【Aドライバー浅野武夫:2分12秒642】 【Bドライバー伊藤慎之典:2分10秒348】
■決勝:8位 (浅野武夫:27周)(伊藤慎之典:36周)(三上和美:13周)(藤原大暉:8周)
日曜日のRace2、Aドライバー予選は午前8時30分から開始となった。昨日より若干暖かい気温14度のコンディションのなか、浅野は交換したブレーキパッドに当たりを付けつつ若干のセットアップ変更を行ったマシンを確認しながら走行、アタック2周目に2分12秒642をマーク、Bドライバーの伊藤はアタック2周目に2分10秒348をマークして、AB合算の予選順位は土曜日同様に7位となった。CDドライバー予選ではさらにセットアップ変更したマシンで燃料満タン状態のマシンチェックを行いバランスの良さを確認、チームは昨日以上の期待を持って決勝レースを迎えることとなった。
12時34分、気温21℃、路温32℃の昨日と同じく暖かいコンディションで4時間の決勝レースは始まった。Race2のチームの基本戦略はCドライバースタートとして、昨日と同じくボトル3本給油を1回、ボトル1本給油を2回とし、FCYが出そうなタイミングやSCのタイミングでピットストップをこなす作戦を採る事とした。60号車がエンジン系トラブルの為、216号車がブレーキ系トラブルの為ピットスタートとなった為、スタートドライバーの三上は5位でスタートすると、2分15秒~17秒台で周回を重ねてゆく。三上はタイヤのピックアップによってタイムダウンする課題をなんとか克服すべく奮闘を重ねて14周目ピットインして伊藤へ交代、フロントタイヤ2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。
伊藤は9位でコース復帰すると2分14秒~15秒台でコンスタント周回を重ねた。昨日より気温・路温共に上昇するなか、伊藤のペースは上位3チーム884号車、66号車、3号車に匹敵するタイムで、コンスタントに走行して前との差を詰めてゆく。ピットインまで残り2周となった47周目、伊藤は4位までポジションアップしたが、90度コーナーでブレーキが深くなったとチームまで無線を入れる。その直後の2コーナー、WedsSport GR86の左リアタイヤが脱落、伊藤はアウト側のグリーンへとマシンを停めた。
リペアエリアへ運ばれるのか、運ばれるとすればいつなのかとチームはヤキモキするが、停車から約30分でマシンはリペアエリアへと運ばれた。チームはマシンの状態を確認するとハブ、ブレーキローター、パッド、タイヤ交換を行い、伊藤はマシンをピットへ運ぶと浅野へ交代しボトル給油3本でピットアウト、チームは約50分のロスでマシンを再度コースへと送り出した。浅野はマシンの状態を確認しつつコンスタントに周回を重ねた。77周目、約62分走行した浅野はピットインして藤原へ交代、作業はなしでピットアウトした。藤原は上位と遜色ない2分14秒~15秒台で走行、そして16時34分WedsSport GR86は84周を走行し8位で順位認定、チェッカーを受けた。
【チーム監督コメント】
浅野 真吾
「今シーズンは浅野レーシングサービスにとって特別なシーズン。
この特別なシーズンをこのメンバー、そしてこのカラーリングで戦える事を
改めて感謝致します。
レースはドライバー、メカもミスなく戦えました。2レースとも完走。
ただ開幕戦からもてぎでの2レースはマシンにもチームにも負担が強すぎる。。
ドライバーもメカニックも厳しいスケジュールの中頑張りました。
チームには本当に感謝です。そして何より応援してくださった皆様ご声援ありがとうございました!」
【ドライバーコメント】
浅野 武夫
「初戦がもてぎで2レース、大変ですがやるしかないと頑張って準備しました。
予選は思った感じで走れなかったため、何か策を考えなければと考えながら決勝に挑みましたが前車に届かず、明日のレースに向けてセットをどう変えるか考えながらの走行でした。
2戦目はセットを変えたのが良く走りは戻ってきた感じです。しかしタイムスケジュールはいきなりの予選なので車の調整が間に合わず、アタックするには八割程の力しか出せずにストレスが溜まる予選でした。
決勝はトラブルの為、無理せず自分のドライビングスタイルを確認しながら、今の車に合う走りを考えながらの走りになりました。
次戦、久しぶりの鈴鹿に力が入ります。今年も応援の程よろしくお願いします。」
伊藤 慎之典
「去年のもてぎ大会は予選の速さにこだわったセットで勝負しましたが、決勝でタイヤが持たず悔しい結果に終わってしまいました。
それを踏まえ決勝でのロングランを意識したセットで挑みました。
1レース目でそこそこ周りと戦えそうな状態であることが確認でき、2レース目ではさらにセットを詰めることが出来ました。
コンディションが悪い状態でもレースペースを高く維持出来ていましたが途中トラブルが出てしまい順位を失ってしまいました。
良くなったと言ってもまだまだトップとは差があることもしっかり認識してセットを探っていく必要性があると感じました。
次戦の鈴鹿大会はより上の順位を目指して努力していきます!
2025シーズンも浅野レーシングサービス、18号車の応援よろしくお願いします!」
三上 和美
「今回のレースは、いきなりの4時間耐久2レース。シーズンオフはSIMトレーニングを行いレース前には走り込みを重ね、調整を整えて挑みました。
1レース目は、ST-5クラスを抜きつつ、速いクラスに抜かれる展開。アベレージタイムを維持するのは簡単ではないと覚悟していましたが、昨年よりもスムーズに走れた手応えがありました。ただ、後半はマーブルに苦しみ、思うようにペースを上げられず悔しさが残ります。
レース後にチームメイトから的確なアドバイスをもらい、2レース目ではそれを試したところ、課題をかなり克服できた感覚がありました。自分の中で「成長したな」と思える瞬間があったのは、大きな収穫です。
途中でマシントラブルに見舞われ、戦線離脱となってしまいましたが、完走できたことでチームの底力を改めて感じました。
次回の鈴鹿では、表彰台の高い位置を目指して、さらにトレーニングに励みます。応援してくださるスポンサーの皆様、ファンの皆様、いつも本当にありがとうございます。皆さんの声援が力になっています。
これからも精一杯頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」
【チームよりお知らせ】
スーパー耐久レースレポートが、Cドライバー三上和美の執筆によってモータースポーツ情報サイト『&Race』 (andrace.jp)に掲載されております。ぜひご覧ください!
藤原 大暉
「公式練習から順調に車両のセットアップを行うことができました。ドライバーとセットの状態や改善点を話し合うことが出来て、充実した公式練習になったと思います。
1レース目はデータ取りのレースということもあり、決勝は淡々と走行しましたが他車のトラブルもあり4位を獲得することが出来ました。
1レース目の反省点を踏まえて挑んだ2レース目はペース良く走行できていましたがトラブルにより思うような結果を得ることが出来ませんでした。
ですが、1レース目と2レース目では大きな成長ができたと思います。特に短い時間でのセットアップによりメカニックの方々やエンジニアさんには無理を言ってしまいましたが対処して頂いて本当に感謝しています。もてぎ大会で18号車は更に良い車に出来上がったと思います。
鈴鹿ではこの勢いで優勝できるように尽力したいと思いますので、引き続き応援よろしくお願い致します。」
2025/3/22-23
第5戦 オートポリス
2025/7/26-27
第7戦 富士
2025/11/15-16