◾️開催地:岡山
◾️開催日:2021/11/13-14
2021Rd5 SUZUKAをスキップしたWedsSport 86は、シリーズランキング3位の96ポイントで最終戦を迎えた。今シーズンも有効ポイント制であるものの2位との差は29.5ポイント離れている為、優勝してもランキングは変わらないが、今シーズンの集大成のレースとするべくチームは木曜日からマシンセッティングを進めた。木曜日には多少の駆動系トラブルがあったものの、占有走行ではAドライバーの浅野を中心に前回オートポリスまでとは異なるアイテムを使ったセットアップを試し、チームはタイヤライフとのバランスを考慮しながら決勝を想定したマシンを仕上げていった。
翌土曜日のドライコンディションの予選でAドライバー予選で浅野は慎重にタイヤを温めると計測3周目からアタックを開始、しかし4周目の最終コーナー立ち上がりでマシンの姿勢を乱して大きくスピン!接触等は無かったものの貴重なアタックのチャンスを逃してしまう。しかしチェッカー周の最後のアタックで浅野は1分45秒484をマーク、1分45秒778をマークした884号車を上回るクラス2番手を獲得した。
迎えたBドライバー予選では藤原が渾身のアタックで1分44秒371をマーク、しかし884号車はこれを上回る1分43秒320をマークした為、AB合算の予選グリッドは0.757秒差の3番手となった。チームは決勝レースを考慮し、タイヤ交換のタイミング・本数を熟慮しながら作戦を検討、ピットワーク練習を重ねて翌決勝日に備えた。
決勝レースは午前8時33分、気温6.6℃、路面温度7.8℃のコンディションの中、スタートが切られた。今回のレース時間は3時間、義務ピットイン回数は2回となる。今回の作戦はピットイン時毎回給油とするもののスタートドライバーの藤原を1時間15分ほどと若干引っぱり、摩耗が厳しいと想定されるフロントタイヤを浅野へと交代するタイミングで交換する事とした。
藤原は慎重にスタートすると、一旦はST-QクラスのカローラSPORTに先行されるが、安定してラップタイムを刻むとタイヤが温まった4周目には1分45秒をマーク、前を行く884号車にジリジリと追いついてゆく。藤原と884号車との差は5周目には1秒6、7周目には1秒となり、9周目にはテールTOノーズの状態で藤原は激しく884号車を追いつめてゆく。
12周目のストレートで884号車はイン側に大きくラインを変え藤原は2位へと浮上、その後も安定して1分45秒~46秒で周回を重ねた。
迎えた40周目、藤原はピットインすると浅野へと交代、予定通り給油とフロントタイヤ交換を行ってピットアウトした。浅野はフロントタイヤを温めながら慎重に周回を重ねるが、しかしリアタイヤにピックアップを拾ってしまった影響もあり、オーバーステアを訴える。浅野は乗り方の変えながら1分47秒~48秒で粘り強く走行を重ねていたが、48周目、クラストップを行く310号車が突如エンジン不調!ホームストレートを異音を発しながら駆け抜けると49周目にピットイン、30分程後にピットアウトするも、そのままリタイアとなってしまった。
これにより浅野はクラス2位へと浮上すると23周目、TOTAL63周目にピットイン、芝へと交代し、給油のみでピットアウトした。芝は約1時間のスティントとなったが。タイヤのピックアップも取れ、マシンバランスの改善されたマシンで安定して周回を重ねる。
クラストップを行く884号車は約1分先行しているが、シリーズチャンピオンのかかるレースで無理をせず、こちらも安定して走行を重ねていた。芝はギャップを詰めようとマシンを攻め立て、燃料が軽くなって来た終盤にはさらにプッシュするも、徐々にアンダーステア気味となるマシンではなかなかペースアップも難しく、1分47秒~48秒台での周回となった。そして11時34分、WedsSport86は100周を走り、クラストップの884号車と1分差のクラス2位でチェッカーを受けた。
【チーム監督コメント】
浅野 真吾
【ドライバーコメント】
浅野武夫
藤原 大暉
芝 叔和
第1戦 もてぎスーパー耐久 5Hours Race
2021/3/20-21

第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース
2021/4/17-18
2021/5/21-23
2021/7/31-8/1
2021/11/13-14