浅野レーシングサービス

TOYOTA GR86(ZN8)

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE
第3戦 SUGO スーパー耐久3時間レース

◾️開催地:スポーツランドSUGO ◾️開催日:2023/7/8-9

■7/8 予選:7位
Aドライバー浅野武夫:1分37秒556 / Bドライバー伊藤慎之典:1分35秒274

スーパー耐久2023第3戦は、約2ヶ月のインターバルを置いて杜の都スポーツランドSUGOにて開催された。このラウンドは例年通りGroup1とGroup2で決勝レースが分けられ、ST-4クラスのGroup2は日曜日午前中に決勝レースとなる。チームは24時間レース後、マシンチェックと部品交換に加えて、エンジンのリフレッシュとサスペンションの変更を行い、筑波サーキットで事前テストを行ってサーキット入りした。今回の第3戦はST-3クラスがお休みの為、今年度は25号車のDドライバーとして戦う藤原大暉がCドライバーとしてチームに復帰、木曜日の占有走行ではA、B、Cドライバー全員がマシンを確認してセットアップを整えると、翌金曜日はさらなるグリップを求めてダンパーやアライメント、スプリング交換や車高調整を行い、気温・路温を確認しつつPOTENZA RE-12Dのグリップを引き出すマシンセットアップを進めた。

土曜日の予選前フリー走行はウエットコンディションとなったが、各ドライバーは初めてのBRIDGESTONE製WETタイヤとマシンのフィーリングを確認、まずますの感触を得て予選を迎えた。路面が乾きドライコンディションとなったAドライバー予選で浅野は1分37秒台を連続してマークするが、タイヤ内圧の設定のミスもありタイムが伸びない状況となってしまった。タイヤ内圧を修正して臨んだBドライバーの伊藤はアタック1周目で1分35秒274をマークしてクラス5番手、AB合算の予選順位は7番手となった。Cドライバー予選では藤原が再び雨が降りだす中アタック2周目に1分35秒109をマークしてクラス2番手と速さを見せ、チームはドライコンディションの酷暑となる可能性の高い決勝レースに向けて、レース戦略を検討しつつピットワークの確認やマシンメンテナンスを進め翌日に備えた。

■7/9 決勝:6位
浅野武夫:36周 伊藤慎之典:38周 藤原大暉:33周

7月9日、日曜日は予報通りドライコンディションのレースとなった。今回のレースは3時間、義務ピットイン回数は2回、給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり1回のピットストップでの最大給油量は3本60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合は95秒のピットストップが課せられることとなる。また、Aドライバーの最低運転時間は60分以上である為、今回のチーム基本戦略はAドライバースタートとして、ボトル3本給油を1回、1本給油を1回とし、FCYが出そうなタイミングやSCのタイミングでピットストップをこなす作戦を採る事とした。午前8時43分、気温26℃、路温31℃のドライコンディションで3時間の決勝レースは始まった。スタートドライバーの浅野は7位でスタートすると、1コーナーで216号車にオーバーテイクされるものの1分39秒台で安定して周回を重ねる。

8周目に884号車がAドライバーのハンディキャップ消化の為ピットインしてドライブスルーをこなしたため浅野は7位とポジションアップするが、なかなか思うようなタイヤグリップを得られない為か思った程ペースが上がらず、17周目、再び8位へとポジションダウンする。33周目、216号車がピットイン時にジャッキトラブルが発生してタイムロスした為、浅野は7位へ復帰すると36周目ピットインして伊藤へと交代、タイヤ左2本交換とボトル給油3本でピットアウトした。伊藤は7位でコース復帰すると1分38秒~39秒台で周回を重ねた。しかしここでチームの確認ミスによるピット滞在時間不足の為、4秒ペナルティストップの裁定を受けてしまう。ピットワークそのものは51秒で済ましておりミスの無いもので、前戦に続いて悔やまれる結果となってしまったが、伊藤は46周目にそのペナルティをこなすと再び前に出た216号車を追撃してゆく。

56周目にはその差3.8秒まで追い詰めると60周目のホームストレートで216号車をオーバーテイクして7位へ復帰、そのまま安定して走行を重ね74周目にピットイン、藤原へと交代し、タイヤ左2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。ミスの無いピットワークで藤原は7位でコース復帰すると、1分38秒~39秒台で前を行く第1戦、2戦優勝の60号車を追いかけてゆく。85周目その60号車がピットイン時のホワイトラインカットでドライブスルーペナルティとなりピットイン、藤原は6位へと浮上した。およそ10秒後方へコース復帰した60号車を、藤原はジリジリと引き離しながら、前を行く66号車を追走してゆく。レースの残り時間はおよそ30分、ボトル1本給油2回で済ましている66号車は燃費的に厳しいと思われ、藤原は1周2秒程速いペースで粘り強く66号車を追走した。しかし残された時間は少なく藤原は追いつくには至らず、11時44分、WedsSport GR86は66号車とおよそ15秒差の6位でチェッカーを受けた。

【チーム監督コメント】

浅野 真吾

「SUGO大会はドライバーラインナップに去年までの藤原大暉を起用。富士以上の成績を狙って挑みました。
決勝はペースが上がらず、ピットワークでのミスもあり、つまらないペナルティをもらってしまった結果6位。チームとして、もっとレベルを上げて行かないと上位を狙えないと改めて実感しました。
次戦のもてぎ大会に向けて準備していきます。応援ありがとうございました!」

【ドライバーコメント】

浅野 武夫

「SUGOは土曜日に初めてBRIDGESTONEのウェットタイヤ使用、感触は良いのですが 摩耗が気にかかる感じです。
予選はタイヤの使い方が上手くいかずに、タイムを出し切れず残念です。
予選のやり方を考えないといけないと痛感しました。
決勝はスタートからドライビングに集中していたのですが、上手く走らせる事が出来ず、セットの詰めが足りなかったと反省、何をしたら良いかと考えながらラップタイムとにらめっこでした。レースは若い二人の頼もしい走りに、改めてもっと頑張らないといけないと痛感しました。
次戦のもてぎもまだ暑いと思います 負けない走りを心掛けます。応援サポートしてくださる方々、スタッフの皆さん、ありがとうございます。応援よろしくお願いいたします。」

伊藤 慎之典

「木曜金曜のセッションでは気温やタイヤなどの状況でなかなかタイムも出せず自分の中では思うように行きませんでした。
今回Cドライバーとして乗っていただいた藤原選手にアドバイスをもらいながら自分なりのイメージを作り、いきなり新品タイヤでの予選アタックとなりました。事前にシミュレーターでトレーニングしていた成果もあり手応えはあるセッションでしたが、アタックを1発で決められなかったり、アタックラップにタイヤのピークをもって来れなかったりとまだまだ改善の余地がある予選となってしまいました。
決勝でも走りに関してはミス無くロス無くスティントを終えることができたと思います。
しかし前回に引き続きピットストップ時の滞在時間不足のペナルティを受けてしまいました。
これで順位が変わってしまったので次のもてぎ以降はその辺の対策もきちんとしていきたいと思います。
引き続き18号車の応援よろしくお願いします。」

藤原 大暉

「今回Cドライバーとして起用して頂きました。初めてのタイヤで探り探りセットアップを行いました。セッティングとの相性やドライバーのコメントを聞きながらエンジニアと何度も相談し、セッティングを行えたのでかなり感触は良かったです。
Cドライバー予選では2番手タイムを出すことができ、決勝は追い上げることができると思いました。
決勝は雨予報でしたが晴れとなり、気温もかなり上がっていました。追い上げながらも途中でペナルティがあり順位は6位となってしまいましたが、18号車のポテンシャルは引き出せたと思います。
結果としては悔しいレースとなりましたが、レースウィーク通しての流れはとても良かったです。
今大会も応援ありがとうございました!引き続きWedssportGR86の応援何卒よろしくお願い致します!」

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