浅野レーシングサービス

TOYOTA GR86(ZN8)

ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE
第6戦 スーパー耐久レース in OKAYAMA

◾️開催地:岡山国際サーキ ット ◾️開催日:2023/10/21-22

■10/21 予選:7位
Aドライバー浅野武夫:1 分 54 秒 982/ Bドライバー伊藤慎之典:1分 44 秒 882

2023 シーズンも残り 2 戦、スーパー耐久シリーズの第 6 戦は岡山国際サーキ ットにて開催された。浅野は前戦のもてぎで発生した燃料系のトラブル対策と、サスペンションへ NEW アイテムを投入して事前テストを行い、定期メンテンスを行って WedsSport86 をサーキットへと持ち込んだ。しかし木曜日と金曜日の占有走行では、持ち込みのセットアップは悪くないものの想定したラップタイムをなかなか刻むことができず、チームはセットアップ変更を繰り返しつつ、タイヤライフと燃費の確認および岡山の走行経験の少ない三上のドライビング習熟を進めた。

予選日は前戦もてぎからは一転して涼しく、気温 20℃、路温 18℃となった。しかし予想に反して 12 時前から雨が降り出し予選セッション前には止んだものの、路面はウエットコンディションのままで A ドライバー予選は始まった。浅野はウエットタイヤでまずはクラス 3 番手のタイムをマークするとピットインしドライタイヤへ交換、再度コースインした。しかしすぐに赤旗中断となり、浅野は一旦ピットへと戻るとセッション開始後アタックを再開、3 周はラップを刻みたい所であったがギリギリ時間が足りずチ 2 周でチェッカーとなり、2 周目のアタックラップのダブルヘアピンで前車に引っかかったロスが大きく 1 分 54 秒 982 のクラス 7 番手となった。ドライコンディションとなったBドライバー予選では伊藤はアタック 1 周目に 1 分 44 秒 882 をマーク、2周目は 1 分 44 秒 991 となりクラス 5 番手、AB合算の予選順位は 7 番手とな った。Cドライバー予選では三上が USED タイヤで週末を通してベストとなる1 分 48 秒 113 をマークし、チームは三上のドライビング習熟を確認、予選後、気温・路温共に 15℃以下のスタートとなる可能性の高い決勝レースに向けて、マシンメンテナンスとレース戦略を検討しつつさまざまなシチュエーションでのピットワークの確認を行い翌日に備えた。

■10/22 決勝:5位
浅野武夫:36周 伊藤慎之典:52周 三上和美:9周

10 月 22 日、決勝はドライコンディションのレースとなった。今回のレースは3 時間、義務ピットイン回数は 2 回、給油は容量 20L の指定給油ボトル使用となり 1 回のピットストップでの最大給油量は 3 本 60L まで、1 回のピットスト ップで 2 本以上入れる場合は 95 秒のピットストップが課せられることとなる。また、A ドライバーの最低運転時間は 60 分以上であるが、今回のチーム基本戦略はこれまでから変更して B ドライバーで燃料満タンスタートとし、1回目のピットストップをできるだけ遅らせ、また燃料はギリギリであるもののボトル 1 本給油を 2 回として、FCY が出そうなタイミングや SC のタイミングでピットストップをこなす作戦を採ることとした。

午前 8 時 33 分、気温 13 度℃、路温 15℃のドライコンディションで 3 時間の決勝レースは始まった。86 号車がエンジン交換によるペナルティの為、スタートドライバーの伊藤は 6 位でスタートすると、1 周目のアウトウッドカーブ立ち上がりで 60 号車に並び、バックストレ ートエンドでオーバーテイク、5 位へ浮上し前を行く 41 号車、66 号車を追う。伊藤は 1 分 46~47 秒台で周回を重ねるがこれは上位グループと同等でラップタイムペースであり、チームはマシンと伊藤の速さに自信を深めた。周回が 15 周を超える辺りからラップペースは 1 分 48 秒台となるものの、そのペースは他車と大差なく、伊藤は燃費を気にしつつ前を行く 66 号車ロードスターRFと 1 秒程度の差をキープして走行を重ねた。22 周目に 3 号車がピットインし伊藤は 4 位へ浮上、トップ 884 号車から約 18 秒差の 4 位となり、プッシュすれば 66 号車のオーバーテイクもできそうな状況ではあったが、しかし随時ピットに報告する燃料使用量が想定より多い為、伊藤は無理せず燃料をセーブしながら安定して走行を重ねた。34 周目 41 号車がピットイン、伊藤は 3 位へ浮上すると 45 周目には 66 号車のピットインで 2 位となった。1 分 48~49 秒台で周回する伊藤は 53 周目ピットインして三上へ交代、予定を変更しタイヤ無交換、ボトル給油 1 本でピットアウトした。

三上は 4 位でコース復帰すると 1 分 50 秒台で周回を重ねた。55 周目に 3 号車がピットインして 3 位となるものの、58 周目に 41 号車にオーバーテイクされて 4 位、しかし 59 周目、前を行く 66 号車ロードスターRFがマシントラブルの為スロー走行からピットインし、三上は 3 位へと復帰した。三上は 61 周目にピットインして浅野へ交代、タイヤ左 2 本交換とボトル給油 1 本でピットアウトした。浅野は 41 号車、884 号車に次ぐ 3 位でコース復帰したが、燃費的に厳しく、63 周目に 86 号車、64 周目に 3 号車にオーバーテイクされるものの 1 分 49 秒~50 秒で安定して周回を重ねた。途中 77~78 周目にかけてFCY導入によるスロ ー走行があったものの、依然燃料的には厳しい状況ではあったが、浅野は無交換の右タイヤのグリップダウンに苦しみながらも粘り強く走行を重ねた。そして、11 時 34 分、WedsSport GR86 は 97 周を走り、トップの 41 号車とおよそ 1 周差の 5 位でチェッカーを受けた。 

【チーム監督コメント】

浅野 真吾

「岡山大会決勝は燃費勝負にでました。ピットストップ時間を短くしてライバルチームの前にでる戦略でした。作戦は上手くいきましたが、ライバルチームよりラップタイムが遅く 5 位が精一杯でした。ただこれが出来た事で、今後の良いデータが取れました。残り一戦になりましたが最後までチーム一丸となって戦います。応援ありがとうございました。」

【ドライバーコメント】

浅野 武夫

「残り 2 戦、走り始めからセットが出ず時間が過ぎるだけでしたが、練習走行の後半にやっと探り出し予選に挑みました。ウェット、ドライとタイヤを履き替えアタックしましたが上手いポジションが取れずに タイムアップにつながらず残念です。決勝は左右のタイヤのバランスを上手く使えずに苦しい走行となり未熟を感じています。まずは最終戦に向け、車のセットアップとメンテナンスに専念します。これからも応援よろしくお願いします。」

伊藤 慎之典

「岡山はほとんど走ったことのないサーキットだったので不安がありました。実際に木曜の走り始めから金曜にかけてトップとの差がかなり大きく、その中でセットを決めていかなければいけませんでした。自分の走りもセッティングも同時に煮詰めていく作業は悩みと焦りがありました。予選が始まってみるとプラクティスから他のチームは思ったよりタイムが伸びておらず、自分たちが 3 秒近くタイムアップをしていたのでなんとかトップから 1 秒以内につけることができました。それでもアタックラップでミスがあり車のポテンシャルを出し切ることができませんでした。決勝はスタートをつとめ燃費走行をしつつもロスなくミスなく走り続けることを徹底しました。その結果一時的に 2 位まで浮上することができました。最終的には 5 位でしたが、今シーズンで 1 番マシンのポテンシャルを引き出せたレースだったと思います。次戦はもう最終戦ですが今年やってきたことを全て出しきり表彰台に立てるよう頑張ります。
今後も 18 号車の応援よろしくお願いします。」 

三上 和美

「7月の富士 24 時間以来、2 回目のスーパー耐久参戦となった今回。チームの総合力は前回よりもさらに上がっており、確実に表彰台を狙える力があることがレースを通じてハッキリとわかりました。雨中のセッションとなった武夫さんの予選アタックは流石の燻銀のテクニック。また伊藤君のドライ路面でのアタックは素晴らしく、そしてマシン自体も両ドライバーの気迫のこもったドライビングに十分応えるレベルにまで見事に熟成されていると感じました。一方で私自身としては、短時間でマシンの限界一杯を引き出すまでには追い込めず、自分の課題と問題点が浮き彫りとなりました。それを克服するには、やはり走り込んでいくしかないと感じています。次戦、最終戦となる 11 月 11 日~富士4時間レースに向けての展望ですが、マシンはすごく乗りやすく速さもあるので、残された時間は短いですがその中で出来る事をしっかりとやって、表彰台獲得・シリーズランキングの上位進出に、少しでも貢献出来たらと思っています。応援してくださっているスポンサーの皆さん、チームの皆さんに、心より感謝いたします。浅野レーシングサービスのようなチームでレース参戦できる事、本当に嬉しく思います。ありがとうございました。」 

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