◾️開催地:スポーツランドSUGO(宮城県)
◾️開催日:2022/7/9-10
6月4日、土曜日、決勝レース前のウオームアップ走行で浅野は交換したミッションの慣らしをしつつマシンを確認、藤原、そして今回スーパー耐久初参加となる石森もミッションの慣らしをしつつ最終的なマシンセットアップを確認して決勝レースを迎えた。今回の24時間レースの想定ピットイン回数は12回、10分間のメンテナンスタイムは開始12時間後頃予定、また毎回満タン給油でタイヤはダブルスティントの作戦となる。 14時59分、気温19℃、路面温度24℃のドライコンディションの中、スタートドライバーは浅野で24時間レースは始まった。浅野は一旦60号車インテグラに先行されるもすぐに抜き返し2分1秒~3秒台で周回を重ねてゆく。トップを行く86号車GR86は1分58秒~59秒のハイペースで逃げるが、2位を行く884号車86は2分0秒~2秒台での周回であり、浅野はニューマシンの調子を見つつコンスタントにラップを重ねていった、しかし、30周目辺りから「フロントの足回りがピーキーで、トーが開いたり閉じたりしている」と浅野から報告があり、その症状が徐々に酷くなり、ボルトの緩み等の不具合が予測されたことから35周目、ピットインしてチームは浅野と共にマシンチェック、緩みのあった箇所を確認すると増し締めを行い、約8分の作業後、普勝にドライバー交代、給油を行ってピットアウトした。普勝はマシンに不具合が無いか確認すると2分2秒~3秒台でコンスタントに周回を重ねた。
しかし普勝のスティントが残り4周となった51周目、TOTAL86周目にWedsSport GR86はダンロップコーナー付近でストップ!ガス欠症状の疑いの為、予備燃料ポンプを作動させると幸いにもマシンは動き、普勝はそのままピットインして、藤原へと交代した。タイヤ交換と給油を済ませてピットアウトすると、藤原は2分1秒~2秒のペースで周回を重ねてゆく。途中、前回の緊急ピットイン時にジャッキが十分に上がらないトラブルに起因したペナルティストップを受けるも、藤原はマシンの状態を確認しつつコンスタントに周回を重ねる。38周目、TOTAL124周目にFCY導入、やがてSCランへと変わる中、チームは藤原のピットタイミングを計る。トップとの位置関係を考慮しながら40周目、TOTAL126周目にピットイン、石森へと交代し給油のみを行ってピットアウトした。石森はダブルスティント目のタイヤであるものの2分1秒~3秒のペースで安定して周回を重ねてゆく。しかし47周目、TOTAL173周目に普勝のスティントで起きたガス欠症状が再発、石森は予備燃料ポンプを作動させるとそのままピットインして芝へと交代した。芝はタイヤ交換と給油を済ませてピットアウトすると、10周にわたるSCラン後、2分2秒~4秒のペースで周回を重ねた。この時点でWedsSport GR86はクラス4位、レース開始から7時間を経過しているが、何らかの原因でマシンが燃料を全て吸いきる事ができずにガス欠症状が出ている事から、チームは1人当たりの周回数を6周程減らし、ピットイン回数を1回増やして、残りの約17時間を走り切る作戦へと変更した。
その矢先、芝から「接触した。ピットインする」との無線がチームに入る。ST-Zクラスのマシンと接触し、足回りを大きく破損したマシンは38周目、TOTAL211周目にピットインし長い修復作業へと入った。ドナーとなる別のマシンから部品を外し、燃料系の確認と修繕も合わせて取り付け調整を完了したのが、修復開始から2時間50分後の午前1時50分、ドライバーは勝木へと交代し、タイヤ交換と給油を済ませてピットアウトした。しかしこのタイミングで無線トラブルが発生、勝木とチームはうまく交信できない状況となる。勝木はマシンの状態を確認すると、自らの判断で走行を重ねた。ラップタイムはコンスタントに2分1秒~4秒台で、チームはそのまま予定周回数をこなさせる判断を行う。45周目、TOTAL256周目にFCY導入、2周後にSCランへと変わると、チームは勝木をピットインさせるべくピットサインを出すが、勝木はこれをうまく確認できず、なかなかピットインできない。59周目、TOTAL270周目に勝木はピットサインに気づき、辛くもガス欠する事なくピットイン、藤原へと交代しピットアウトした。ここから、各ドライバーは藤原⇒普勝⇒石森⇒芝⇒勝木⇒藤原の順で、各自48周のスティントをコンスタントにこなして周回を重ねていった。
他のST-4クラスのマシンについては、86号車GR86はハイペースで順調に走行しているが、884号車86は午前0時15分頃に1時間20分以上のピット作業、60号車インテグラも午前1時30頃に1時間20分程のピット作業、また午前9時頃には30分のピット作業とトラブルを克服しながらのレースを進めている。このままWedsSport GR86はトラブルなくゴールを迎えたい、とチームの誰もが思っていたレースも残り40分の午後2時20分、藤原より「マシンがまたガス欠のような症状でストップした」と無線が入る。藤原に燃料メーターを確認させると、ガス欠ではない事が判明、チームはメインスイッチを切ってリセットをかける指示を出す。藤原は何とかエンジン再始動に成功、そのままピットインすると、浅野に交代、給油を行いピットアウトした。しかし、2周目の1コーナー過ぎで同様の症状でストップ、再度リセットさせてエンジン再始動に成功するも、競技長判断により、一旦リペアエリアへと運ばれてしまう。メカニックによりリペアエリアでコンピューターのリセット作業を実施するが、果たしてチェッカーまでにコースインしてチェッカーを受けられるのか・・・。レースも残り約5分、なんとか作業が間に合ったマシンはリペアエリアを出てピットロードからコース復帰し、浅野はギリギリのタイミングでレースへと復帰した。マシンは症状再発により再度ストップするも、なんとか再始動に成功、そして15時02分、WedsSport GR86はトラブルを乗り越え、シェイクダウンで24時間レースを完走、4位でチェッカーを受けた。
【チーム監督コメント】
浅野 真吾
【ドライバーコメント】
浅野武夫
藤原 大暉
石森 聖生
芝 叔和
普勝 崚
勝木 崇文
第1戦 SUZUKAスーパー耐久 5時間レース
2022/3/19-20

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2022/10/15-16