浅野レーシングサービス

TOYOTA GR86(ZN8)

スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook
第3戦 SUGO 3時間耐久レース

◾️開催地:スポーツランドSUGO(宮城県)

◾️開催日:2022/7/9-10

7/9予選:3位
Aドライバー浅野武夫:1分37秒391 / Bドライバー藤原大暉1分34秒388
【フリー走行・予選】
スーパー耐久2022第3戦は、約1ヶ月のインターバルを置いて杜の都スポーツランドSUG0にて開催された。
このラウンドは例年通りGroup1とGroup2で決勝レースが分けられ、ST-4クラスのGroup2は日曜日午前中に決勝レースとなる。チームは24時間レース後、マシンチェックと部品交換に加えて、エンジンコンピューターとサスペンションの変更を行い、筑波サーキットで事前テストを行ってサーキット入りした。
チームは木曜日からマシンのチェック走行を行うが、ドライコンディションでは感触が良いものの、セミウエットやウエットコンディションではトラクションがかかりにくい状態の為、チームは翌金曜日も車高、バネレート、ショック、LSDをセッション毎に変更を重ね、路面コンディションを選ばず安定した速さをキープできるセッティングを模索した。迎えた土曜のウオームアップはウエットコンディション、ここでマシンを確認した浅野は、まだ滑りやすい路面ではマシンのトラクションが絶対的に足りないと判断、チームは予選に向けてさらにリアのバネレート・ショックを変更する決断を行った。Aドライバー予選は事前の天気予報とは異なり、ドライコンディションとなった。
浅野はぶっつけ本番のマシンセットアップで予選に臨み、4番手となる1分37秒391をマークした後ピットイン、ショックの調整を行って再度ピットアウトしマシンの確認を行った。浅野のフィードバックからチームはさらにショックの調整を行うと、Bドライバー予選がウエットパッチの残る路面コンディションとなった為、チームはドライタイヤを選択、藤原はタイヤを温めつつ慎重にアタックを重ねた。
4周目に藤原は884号車国本選手にコンマ2秒に迫る1分34秒388をマークして3番手、A・B合算の予選順位は3番手となった。
続くCドライバー予選でチームは浅野・藤原のフィードバックからさらにリアのバネレートを変更、セミウエットのコンディションの中、石森はクラス2番手となる1分40秒512をマークし、チームは決勝に向けたマシンセッティングに手ごたえを掴んだ。
この週末は天気予報通りとはいかない天候と路面コンディションが続いているが、翌日曜日の決勝レースはドライコンディションの酷暑となる可能性が高く、チームは定期メンテナンスと電気系のトラブル対策を実施し翌決勝日に備えた。
■7/10決勝 3位 浅野 武夫:22周   藤原大暉:52周    石森聖生:30周
7月10日、日曜日は予報通りドライコンディションのレースとなった。今回のレース時間は3時間、義務ピットイン回数は2回だが、今回のレースより、ST4クラスの給油はST5クラスと同様に容量20LのSTO指定給油ボトル使用となり、また、1回のピットストップでの最大給油量は60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合はSUGOでは105秒のピットストップが課せられることとなった。
今回の作戦は藤原をレース中ほどまで引っ張って石森から浅野へと繋いでいくが、給油はボトル2本1回、1本1回を想定、タイヤ交換は藤原のフィードバックで判断する事とした。午前8時からの決勝前のウオームアップ走行では、チームは昨日行った電気系トラブル対策の確認をすべく藤原はピットイン・アウトを繰り替えし、トラブルが解消されている事を確認した。
しかし安堵したもの束の間、マシンのタンク上部から燃料漏れが発生している事が判明、チームはコースイン時間ギリギリまで作業してマシンをコースへと送り出した。
午前8時43分、藤原をスタートドライバーとして3時間の決勝レースはスタートした。しかし3周目、ST5クラスの67号車FITがエンジンブローと思われる状態で2コーナー外側へストップ、これによるオイル処理でFCY・SC導入となる。
6周によるFCYの後、藤原は1分36秒~38秒台で走行を重ねた。前を行く884号車はコンマ5秒~1秒速いペース、トップを快走する86号車は884号車よりさらに1秒以上速いペースで周回を重ねている。
給油によるロスを減らしてなんとか前をキャッチアップしたいチームは、6周によるFCY・SCによりボトル給油1本を2回で届くと計算、藤原はコンスタントに周回を重ね52周を走りピットイン、石森へと交代すると、タイヤが厳しいという藤原からのフィードバックを受けてタイヤ4本を交換、ボトル給油1本でコース復帰した。
石森も1分36秒~38秒台で安定して周回を重ねてゆく。
石森は32周程を走行予定としていだが、ピットインまでの残り2周の30周目、最終コーナーを付近でガス欠症状を訴えマシンストップ、グリーンへと停車した石森はしかし再始動に成功するとそのままピットインして浅野へと交代、ボトル給油1本でコース復帰した。
浅野はマシンを確認しつつ周回を重ねるが、燃料漏れの影響でマシンの燃料が想定よりも大幅に減っている事が判明、14周目にピットインすると燃料スプラッシュを行いコース復帰した。そして11時43分、WedsSport GR86はトラブルを乗り越え、3位でチェッカーを受けた。

【チーム監督コメント】

浅野 真吾

第3戦SUGOでは電気系のトラブルを抱えながら迎えた決勝。電気系のトラブルは出なかったもののフューエルトラブル。流れが良くなかったレースウィークでしたが、3位表彰台は素直に嬉しいです。
次戦オートポリスもチーム一丸となって戦いますので、ご声援、ご協力よろしくお願い致します。

【ドライバーコメント】

浅野武夫

GR86での2レース目、まだまだ車の扱い方が良く分からず、車の走らせ方は見えてきたのですが、練習走行はドライ&ウェットでなかなかセットアップが決まりませんでした。
予選前に大きくセットアップを変更しアタックしたものの、クリアが取れず探りながらの走行でしたが 思っていた感触が得られひと安心でした。
決勝は路面温度も上がり 自分の思った走りには程遠かったですが、車の素性の良さが確認出来ているので、これからの仕上がりが楽しみです。皆様の応援を感じながら頑張っていきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

藤原 大暉

レースウィークの木曜日と金曜日は天候の変化が激しく、GR86になってから初めてのウェットコンディションでしたが今後の課題を見つけるのにとても有意義なテストをすることが出来ました。
予選では細かいミスがあり、1周をしっかりまとめることが今後の課題です。
決勝では約1時間半のスティントを担当しましたが、まだまだ速さが足りてないと実感しました。今回の反省点、課題点を次戦のオートポリスに繋げたいと思います。応援ありがとうございました!

石森 聖生

ひたすら天気が読めない難しいレースウィークでした。
予選決勝ともに雨を想定する必要があり、ウェットやロングなどグリップの低い状況で極端に乗り辛い今のセットアップの改善が絶対的でした。完全ではないものの、マシンは良い方向に進みつつ迎えた予選はクラス3位。私のCドラ予選はクラス2位。決勝レースは中間スティントを担当。
フロントのグリップダウンが強い傾向と聞いており、路温もさらに上がってきていたので、次のドラチェン時にタイヤ交換無しで行くためのタイヤライフを意識しながらも常に37秒前後で周回を重ねていましたが、残り2周の最終コーナー手前でガス欠症状発生。最終コーナーを登れずピットまで戻れないと判断し即コース外に停止。幸いエンジン再スタートができ、ピットまで戻ることができました。
4番手とのタイムギャップも稼げていたので、順位は変わることなく、そのまま3位でチェッカー。個人的にはS耐2戦目で初表彰台となり嬉しさもありますが、悔しさの方が強いです。まだまだ速さを求めていく正確性に欠けているなと、伸び代だらけです。いつも応援、サポートしてくださっている皆様ありがとうございます。次戦は走行経験のないオートポリスですが、4位→3位と来ているので次こそは優勝を目指し、精一杯成長して参ります!

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