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◾️開催日:2025/4/26-27

スーパー耐久2025第2戦は、4月26日27日に鈴鹿サーキットにて開催された。ST-4クラスは第1戦のRace1、Race2どちらも参加したため、このラウンドは実質第3戦となる。2023年の開幕戦以来の走行となるWedsSport GR86は木曜日の特別スポーツ走行から走行をはじめ、木曜日にはミッショントラブルが出たものの、乗せ換えを行った金曜日は順調に走行を重ねた。前戦もてぎをベースとしたマシンセットアップにチームは手ごたえをつかみ、決勝レースペース向上を目的に各ドライバーから意見を集約して作業を進めた。WedsSport GR86では初の鈴鹿走行となる三上は、習熟の為合計25周程走行、15時からの最終セッションでは、浅野と伊藤が燃料満タンのマシンチェックを行ったが、浅野の走行時にデグナーでコースアウト、マシンがダメージを負った為走行終了し、チームは遅くまで修理を行った。迎えた土曜日朝8時からのフリー走行では浅野、藤原、三上でマシンチェックを行ったが、コースアウトの影響が残るのかバランスがくずれ、Aドライバー予選で浅野は予2分23秒972をマークするもアンダーステアを訴えた。Bドライバー予選までにチームはマシンセットを変更、すると伊藤は見事2分20秒203をたたき出し1位、ST-4クラスの全体ベストタイムを記録してみせた。しかし伊藤も決勝を見据えるとアンダーステアの兆候を訴えたため、CDドライバー予選では三上が1周計測の後、藤原の時にセット変更を行って方向性を探った。三上が走行時に駆動系トラブルが発生してしまったものの、何とかセットアップの方向性は探ることができ、チームはマシンチェック・セットアップ、駆動系部品交換を行い、レース戦略を検討して、日曜日の決勝に備えた。
予選:4位 
【Aドライバー浅野武夫:2分23秒972】
【Bドライバー伊藤慎之典:2分20秒203】
決勝:6位 
【浅野武夫:29周】【伊藤慎之典:30周】
【三上和美:11周】【藤原大暉:35周】

      今回のレースは5時間、義務ピットイン回数は3回、給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり1回のピットストップでの最大給油量は3本60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合は90秒のピットストップが課せられることとなる。また、Aドライバーの最低運転時間は75分以上であるが、65歳以上のドライバーはその20%が免除される為、浅野の最低運転時間は60分となり、残りの15分は三上が受け持つこととなる。今回のチームの基本戦略は三上→伊藤→浅野→藤原でつないで、ボトル3本給油を2回、2本を1回として90秒のピットストップを3回使用するも、FCYが出そうなタイミングやSCのタイミングでピットストップをこなし、場合によってはスプラッシュ給油を行う作戦を採る事とした。午前11時5分、気温20℃のドライコンディションで5時間の決勝レースは始まった。 スタートドライバーの三上は4位でスタートするが、スタート直後スロー走行となったST-3クラス車両の影響を受けてしまい1周目に7位までポジションダウン、290号車スイフトはオーバーテイクしたものの、車両規定違反の為最後尾スタートとなった冨林選手の41号車にオーバーテイクされ、2周目からは7位での走行となった。三上はコースがクリア状態でペースをつかみたかったが、マシンがまだアンダーステア傾向でフロントタイヤを痛めて思ったようにペースを上げられない状態となり、8周目には37号車ロードスターにオーバーテイクされ8位となった。そしてチームは三上からの申告もあり早めのピットインを決断、三上は11周目にピットインし伊藤へ交代、フロントタイヤ2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。最後の藤原のスティントはロングとして1本スプラッシュ給油して追い上げる戦略となる。
スタートドライバーの三上は4位でスタートするが、スタート直後スロー走行となったST-3クラス車両の影響を受けてしまい1周目に7位までポジションダウン、290号車スイフトはオーバーテイクしたものの、車両規定違反の為最後尾スタートとなった冨林選手の41号車にオーバーテイクされ、2周目からは7位での走行となった。三上はコースがクリア状態でペースをつかみたかったが、マシンがまだアンダーステア傾向でフロントタイヤを痛めて思ったようにペースを上げられない状態となり、8周目には37号車ロードスターにオーバーテイクされ8位となった。そしてチームは三上からの申告もあり早めのピットインを決断、三上は11周目にピットインし伊藤へ交代、フロントタイヤ2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。最後の藤原のスティントはロングとして1本スプラッシュ給油して追い上げる戦略となる。 伊藤は9位でコース復帰すると、2分26秒台で周回を重ねるが、16周~17周目、20周~22周目にはFCYが入り、伊藤はなかなかその速さを生かして追い上げることができない。FCY の明けた23周目には2分25秒台、24周目には2分24秒677をマークして伊藤は追い上げを開始するが、26~27周目のFCY が明けた28周目、ガソリンが来ずエンジンが息つきする症状が出始める。それでも伊藤は時折失速するマシンで2分26~28秒台で周回を重ねるが、38~39周目のFCYが明けた40周目から症状がひどくなり41周目伊藤はピットインしてチームは燃料系の確認を行った。しかし不具合の解消がすぐには困難と判断、燃料を極力多く積み走行を重ね、症状が出た時、または出ないうちに給油して走行を重ねることとした。
伊藤は9位でコース復帰すると、2分26秒台で周回を重ねるが、16周~17周目、20周~22周目にはFCYが入り、伊藤はなかなかその速さを生かして追い上げることができない。FCY の明けた23周目には2分25秒台、24周目には2分24秒677をマークして伊藤は追い上げを開始するが、26~27周目のFCY が明けた28周目、ガソリンが来ずエンジンが息つきする症状が出始める。それでも伊藤は時折失速するマシンで2分26~28秒台で周回を重ねるが、38~39周目のFCYが明けた40周目から症状がひどくなり41周目伊藤はピットインしてチームは燃料系の確認を行った。しかし不具合の解消がすぐには困難と判断、燃料を極力多く積み走行を重ね、症状が出た時、または出ないうちに給油して走行を重ねることとした。 約7分のピット作業後、伊藤は浅野へ交代、タイヤ4本交換とボトル給油3本でピットアウトした。37号車ロードスターがマシントラブルでピットインしていたため浅野は8位でコース復帰すると、マシンの調子をみながらラップを重ねてゆく。しかし56周目、伊藤の時とほぼ同じ残燃料の時点からガソリンが来ずエンジンが息つきする症状が出始めてしまった。浅野の運転時間は最低でも60分必要であり、またマシントラブル対応に長けることから、浅野のスティントはなるべく引っ張ったものの、70周目息つき症状がひどくなった為ピットインし藤原へと交代、タイヤ4本交換とボトル給油3本でピットアウトした。
約7分のピット作業後、伊藤は浅野へ交代、タイヤ4本交換とボトル給油3本でピットアウトした。37号車ロードスターがマシントラブルでピットインしていたため浅野は8位でコース復帰すると、マシンの調子をみながらラップを重ねてゆく。しかし56周目、伊藤の時とほぼ同じ残燃料の時点からガソリンが来ずエンジンが息つきする症状が出始めてしまった。浅野の運転時間は最低でも60分必要であり、またマシントラブル対応に長けることから、浅野のスティントはなるべく引っ張ったものの、70周目息つき症状がひどくなった為ピットインし藤原へと交代、タイヤ4本交換とボトル給油3本でピットアウトした。 藤原は74周目に2分24秒9をマークすると2分25秒~26秒台で周回を重ねるが84周目、やはり伊藤、浅野の時とほぼ同じ残燃料の時点からエンジンの息つき症状が発生したため、90周目ピットインして1本スプラッシュ給油しピットアウトした。藤原は2分26秒台で周回を重ねるが、このまま走行を続けると、ガソリン残量的に再び息つき症状が発生する可能性が高いと思われた。この時WedsSport GR86は6位を走行、1周差の7位にマシントラブルの為ピットインしていた60号車がおり、息つき症状なくこのまま最後まで走り切る為に99周目藤原は再度ピットインして1本スプラッシュ給油しピットアウトした。そして藤原は再び2分25秒~27秒台で周回を重ね、16時5分WedsSport GR86は6位でチェッカーを受けた。
藤原は74周目に2分24秒9をマークすると2分25秒~26秒台で周回を重ねるが84周目、やはり伊藤、浅野の時とほぼ同じ残燃料の時点からエンジンの息つき症状が発生したため、90周目ピットインして1本スプラッシュ給油しピットアウトした。藤原は2分26秒台で周回を重ねるが、このまま走行を続けると、ガソリン残量的に再び息つき症状が発生する可能性が高いと思われた。この時WedsSport GR86は6位を走行、1周差の7位にマシントラブルの為ピットインしていた60号車がおり、息つき症状なくこのまま最後まで走り切る為に99周目藤原は再度ピットインして1本スプラッシュ給油しピットアウトした。そして藤原は再び2分25秒~27秒台で周回を重ね、16時5分WedsSport GR86は6位でチェッカーを受けた。
【チーム監督コメント】
 
															浅野 真吾
「第2戦は浅野レーシングサービスにとって2年ぶりの鈴鹿サーキット。フリー走行から速さはあり、決勝に向けては確かな手応えがありました。しかしマシントラブルやコースアウトでのダメージ等で、きちんとテストメニューをこなせませんでした。ただその中でもBドライバーの伊藤が予選ではトップタイム。これはチームにとって大きな自信になりました。決勝はスタートドライバーのペースが上がらず苦戦をし、更にマシントラブルにより勝負権を失ってしまいました。残念な結果になってしまいましたが、チームとしては次戦につながるレースウィークになりました。第3戦富士24時間では、表彰台という結果を残せるようにしっかり頑張りたいと思います。応援ありがとうございました。」
【ドライバーコメント】
 
															浅野 武夫
「久しぶりの鈴鹿を走り、楽しいコースで有ることを改めて感じました。金曜日の専有走行でコースアウトして車にダメージを与えてしまい、スタッフには余計な仕事を作ってしまい申し訳ない事をしましたが、攻めた走りが出来ました。予選は思ったほどのグリップがなく残念です。自分の思いが車に伝わらず歯がゆい予選でした。決勝はトラブルも有り、何を次に活かせるかと車と自分の走りと確認しながらの走行でした。悔いの残るレースです。次の富士24時間レースに向け車を仕上げて行きます。応援よろしくお願いします。また御支援、ありがとうございます。」
 
															伊藤 慎之典
「僕自身久しぶりの鈴鹿でのレースでした。コースを走ったのも1年以上前で若干の不安と路面が綺麗になったことでのグリップアップを期待してのウィークインとなりました。初日はトラブルが出てしまい確認程度でしたが、2日目はコースに慣れ、車に慣れ、セットを詰めと内容の濃い1日となりました。そんな中でBドラ予選でポールタイムを取れたことはとても嬉しく思うのと同時に、武夫さんが作った車が速いと証明できたと思います。この調子で決勝も勝負したかったのですが、燃料系のトラブルが出てしまい残念ながら失速してしまいました。予選がよかっただけにトラブルとFCYでストレスフルなスティントとなってしまいましたが、次戦はポイント的にも大きな24hレースなので、それに向けトラブルシューティングが出来たと前向きに捉えて次に挑みたいと思います。武夫さんと勝ちたい!と本気で思っています!そのためにもドライバー、スタッフ含めチーム全体のモチベーションをしっかり上げて全力で戦っていきますので次戦も18号車の応援よろしくお願いします」
 
															三上 和美
「表彰台を目指してチーム一丸となって挑んだ今回のレースウィークでしたが、決勝ではガス欠症状により思うようにペースを上げることができず、悔しい結果となりました。それでも、メカニックの皆さんの迅速かつ的確な対応のおかげで無事に6位完走を果たすことができました。心より感謝申し上げます。また、伊藤選手のBドライバー予選1位は圧巻の走りで、18号車のポテンシャルの高さを存分に示してくれました。私自身、このマシンをもっと深く理解し、限界領域で自在に操れるよう精進してまいります。今回は短時間でのマシンやコースへの順応が叶わず、厳しい戦いとなりましたが、憧れの鈴鹿で、この素晴らしい浅野レーシングサービスの一員として走れたことを心から誇りに思います。応援してくださったファンの皆様、そして支えてくださるスポンサーの皆様に、心より感謝申し上げます。次戦の24時間は、準備をしっかり整え、優勝を目指して挑みます。引き続き、温かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。」
【チームよりお知らせ】
スーパー耐久レースレポートが、Cドライバー三上和美の執筆によって
モータースポーツ情報サイト&Raceコラム – &Race (andrace.jp)に掲載されております。ぜひご覧ください!
 
															藤原 大暉
「ST-4クラスの鈴鹿戦は約2年ぶりという事で、公式練習からマシンのセットアップに専念しました。持ち込みの時点から感触が良く、その基準からコースに合わせたセットアップを行いました。Bドライバー予選では伊藤選手がトップタイムを叩き出し、CD予選ではトラブルがあったものの決勝に向けて自信を持てる予選日になりました。決勝はトラブルにより完走するに専念しましたが、無事にチェッカーを受けられたのも、メカニックの方々や支えてくださっている皆様のおかげです。応援してくださる皆様の期待に応えられるように引き続き頑張りますので応援よろしくお願い致します。」
2025/4/26-27
2025/5/30-6/1

2025/7/26-27

第7戦 富士
2025/11/15-16